子宮筋腫の発育に女性ホルモンが強く関係しているため女性ホルモンの分泌が多くなる成熟期の女性に多く見られます。ですから思春期の女子には見られず、閉経後の女性は子宮の縮小に伴い小さくなっていきます。これは子宮筋腫はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの依存性良性疾患であるためで、閉経後は勝手に縮小するので外科的な処置をしないことが殆どであります。
子宮筋腫は、子宮の筋肉で平滑筋に球状でコブのようにできる硬い腫瘍ですが、陽性の腫瘍です。筋腫が出来る場所により症状が異なりますが、主に体部にでき、あとは頸部に発生すると言われています。
主な症状としては月経の量が多くなること期間が延びる、頻発月経、月経痛などの異常と不正出血があげられます。これらの症状から貧血になる場合があったりします。他には筋腫による臓器圧迫など症状があります。
これらの子宮筋腫は40代の女性に一番多く見られますが、多くは偶然に検査によって見つかることがほとんどで悪性化する場合は0.5%以下になります。子宮壁を構成する3つの層に粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫に分類されます。あとは子宮頸部の頸部筋腫があります。このように半数以上の子宮筋腫が多発性の塊で発生します。