私の母は若い頃から痩せ型で、元気だったのですが
30代後半の頃から、お腹が出てきました。
痩せている体に、お腹だけ出てきたので中年太りかしらね
と最初はあまり気にしていなかったのですが、
膨れてきたお腹に押されてか、股関節や足の付け根に
痛みが出始めて、病院にいきました。
そこで初めて「子宮筋腫」と言われたのでした。
それでもお腹に痛みはさほどなかったので
様子見をすることにしたのですが、
それからしばらくして眩暈がよく起きるようになりました。
そしてとうとう、ある日の午後、トイレで倒れてしまったのです。
なにか脳の病気かと思ったのですが、
検査の結果、貧血でした。
子宮筋腫のせいで、毎月の月経の量が年々増えていたのでした。
検査の結果、子宮の中の筋腫はメロンほどの大きさに
なっているとのこと。
色々なところに悪影響があるのも当然でした。
その頃には脚の付け根の痛みも前より酷くなっていたし
また眩暈で倒れるのも怖いし、母も色々と考えた末、
「もう出産を考えてもいないし、いまより元気に日常生活が
おくれるならば」と子宮全摘出手術を受けることにしたのです。
医師の説明では、卵巣は残すことができるので、
女性ホルモンに影響はないということでした。
術後、大きな子宮は取り出したはずなのに母のお腹はまだ
少しせり出していて、それは単なる脂肪のようで、
お腹がぺったんこになると期待していた母はちょっとがっかりしたようです。
内臓を取ってしまうということに不安がありましたが、
いまではすっかり元気になった母を見ると、手術をしてよかったと思いました。