子宮筋膜を診断するための手段として、超音波検査法は有効な手段です。超音波を身体に当てて跳ね返ってくるエコーから画像として表し、筋腫の有無や形を検査するのです。



子宮筋腫を調べる超音波検査には、経腹法経膣法とがあります。経腹方は、お腹の上にゼリーを塗り、超音波発信器を当てるもので、この方法では直径10cm以上の大きな子宮筋腫を観察するのに適しています。経膣法は、細長いタイプの超音波発信器を膣から挿入する方法であり、小さい子宮筋腫の発見や粘膜下筋腫の発見に役立ちます。セックスの経験がなく、経膣法が不可能な場合には、直腸から発信器を入れる経直腸法が採られる場合もあります。

 

超音波検査では、子宮筋腫の位置、大きさ、数などを調べることができます。特に、経膣法では、子宮内膜の状態や、卵巣内の卵胞の大きさを観察することも可能になっています。ただし、子宮筋腫はすべてが球形であるとは限らず、子宮筋腫と正常な筋肉との境目が曖昧である場合も多いため測定しづらくなることがあります。



超音波検査はX線などと違って被曝する心配はありません。特に痛みが伴うこともなく、いつでも行うことができる検査なため、積極的に利用するといいでしょう。