私たち夫婦はお互い40歳の年に結婚しました。その時はまだ妊娠していなかったのですが、二人とも子どもは好きでしたので「近い将来」という気持ちでした。



そして、41歳で妻は初めて妊娠しました。働く女性が多い現代においては、高齢出産も珍しくなくなってきていますが、やはりリスクは考えなければなりません。そして、判ったことが「子宮筋腫」の存在でした。妻には子宮筋腫が3~4カ所ありました。大きさに関しては、いずれも「これ以上大きくならなければ問題はない」というものでしたが、そのうちの1つが子宮口に近いところにできていたことが、懸念材料となりました。



時折、出血も起こり、本人も不安に思いましたが、先生が「胎盤が形成される過程で、うまく移動してくれると思いますよ」とおっしゃってくださったのが救いとなりました。そして、数ヶ月後には先生のおっしゃった通りになり、私たちもひと安心しました。その間、筋腫たちは大きさも問題のない範囲でおさまっていました。



いよいよ迎えた出産は、陣痛が弱かったために予定日の1週間後に帝王切開となりましたが、母子ともども元気に手術を終えることができました。おかげさまで、その子も今では保育園に通っています。